思い立った先は道の奥 ~秋の福島編~
神無月、神は出雲に足を延ばせど
研究と学会に追われ
東京を出るのもままならず
窮屈な気分で膨れた心は
再生できる地を求めていた
集中力をあの世で遊ばせている時の旅行計画が異常なくらい楽しく、これが脳内麻薬かと思った8連勤の半ば。週休二日のありがたみを知る。
土日が謎業務で潰れたがその代わりに珍しい平日の休日を得た。週末の大渋滞に悩まされることもないし、観光地の混雑もない平日だしというわけで友人を乗せて福島に車を走らせた。
福島に行った程度普段ならブログに書かん、のだが(毎年盆と彼岸と春分に行くので珍しいことではない)今回は別で同行した友人に書けよ書けよと脅されているのと単純に仕事との逃避行だったので記憶の整理がてら執筆することにした。
どこに行こうがブログを書いた試し無い・・・
日の出を待たず家を出て、東北道を北上し、まずついたのは安達太良SA。
安達太良山の空を確認するのが恒例行事なのだが、今回はそこそこ晴れていて気持ちが良かった。個性的なパン屋でパンを買う。写真はネェ
更に車を走らせ、松川スマートICで降り、商店街?をスルーしてあぜ道を進みちょっとした広いところに停めた。
車を降りればそこは絶景
時期遅れ且つ直立している飼料米
東京で感じた秋空より数百倍秋だった。
帰省のようなもので毎度見ている風景だが、いつも夏か春なので秋の風景を見るのは初めてだった。広い空に心を解き放つ。
わざわざ高い交通費かけてそれだけでいいの?と聞かれることがしばしば。
この日だけに限らずとも、同じようなムーブをすることが多い私は周りから見れば異端なのだろうか、、
旅って何だろう、って
旅行代理店に立ち並ぶプランの紙束、中を開けば工程表のようなものが羅列され、まるで工業製品かと感じてしまう。____ふらっと出かける、訳ではない何か
「旅」と「観光」
どちらも似たような意味を持つ語句だが、圧倒的にニュアンスが異なる。それに語そのものの意味だけでなく、それらをするための「移動」の意味すら大きく変わってくる。(と思っている)
旅するにしても観光するにしても移動を伴うわけだが、「観光」に対する移動ってどこか無機質で退屈なものと感じてしまう。
旅
旅に行くこと。旅に出ること。また、その人。
出典 精選版 日本国語大辞典
観光
風俗、制度等を視察すること。また、他国、他郷の景色、史跡、風物などを遊覧すること。観風。
出典 精選版 日本国語大辞典
あくまでも観光は「特定の場所を見て回ること」に目的がある。
対して「旅」に対する移動、目的が「旅に行くこと」である故何も限定されていない。換言するなら「移動することが目的」
この差か....
とにかく私は旅がしたいのである。
移動自体を愉しんで、その最中の景色の移り変わり、各地で出会った風景や空気を感じ取っていたい。これでこの上なく澄んだ気分を得たい。何ならただソレのある地にいるだけでいい。
とにかく行先は超有名観光地でもなくてよいのだ
なんか最近はGotoとやらの何かで出かける人も多いらしくて観光バスに詰められて超有名観光地に出かけるなんて人も多いらしいですが、、
私がしたいのはそうではなく、気の合う仲間と少人数行動して自分が吸い寄せられるところに行くっていうのがしたいんですよ。
まあいいや。(正直ここで何を言いたいのか忘れている)
そのあとはあの有名撮影地へ
近所ではたわわに柿が実っていた
ロングランから一息ついたところで車を会津の方へと走らせていく。
いいよな、助手席のやつは
とつぶやきつつ暖色に染まった山を縫ってたどり着いた先
五色沼湖沼群
端折って散策終盤の写真を。
日没後の撮影だが、驚いたことに太陽が出てるときより深い色が出てくれた。
とりあえず五色沼でググっていただきたいのだが、福島県の中でも有数の景勝地だ。
後は私は黙ってるのでちょっとでも現地の空気感を感じていただければと思う。
日々の鬱憤を山奥の空気に溶かし、目前に広がる得も言われぬエモい景色に夢中でカメラを向けた。
もっと続けばいいのに・・・無慈悲にも日は地平に消える。
あたりから自然光が去ったころ、静かに山を下りて家路についた。
そして同時に労働に追われる一週間が始まろうとしていた。
余談
助手席にいたオタクはこんなことを申しておりますが
そのことは友人がブログで綴ると思います。じっと待ちましょう。
旅欲の秋 ~福島へ~ - S_Blog
待たせたな、、、、、
ちなみに船のスナップ以外は全部EOS R6で撮りました
貸してくださってありがとうございます。しかしこの後購入に踏み切るとは思わず。